結束バンドと塩カルの関係

結束バンドと塩カル(塩化カルシウム)が関係していると考える人は少ないかもしれないですが、実は場所によっては気をつけなければならない組み合わせになっています。

塩カルというのは塩化物の一つですが、この塩化物を含んだもので自然界に普通に存在している物といえば海水があります。この海水に含まれる塩分は色々なものを劣化させたりもします。いわゆる塩害というものです。金属製のものをボロボロにしてしまいますし、作物なども種類によっては育たなくなります。その他、樹脂製のものも早く劣化してしまいます。ちなみに海水中の塩分の8割程は塩化ナトリウムです。結束バンドもこれで劣化していきます。さて、塩カルの方ですが、これはどういった所で使われているのかと言うと、実は道路上で使われています。

どういう時に使うかと言うと降雪があった時です。道路上に雪が積もると、それを融かすために専用の散布車で融雪剤が撒かれます。この融雪剤は塩化カルシウムや塩化ナトリウムが成分になっています。道路上に大量に散布して雪を融かすのに活躍しますが、融けた後、わだちなどに溜まり、自動車が走るたびに水しぶきを上げて周辺に飛び散ります。それが風に乗って遠くへ飛ぶこともあります。

それに雪も上がり、道路が乾いた後、道路上に残った塩カルの細かい結晶が風で飛ぶ可能性があります。そうすると周辺で塩害が発生してしまうことがあるのです。屋外で結束バンドを使用している場合もこれの影響を受けて劣化が早まります。ということなので、冒頭で記したように場所によっては、結束バンドと塩カルは関係してくるのです。ちなみに塩害対策には耐塩害性のある結束バンドを使用します。

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